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開館一周年記念特別展「菱田春草 『燃え尽きるまで―清冽の画家、春草』」
2003年8月2日(土) - 8月31日(日)

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菱田春草は本名を三男治といい、明治七年長野県飯田市で生まれました。菱田家は春草の父親が銀行員、兄二人はそれぞれ旧制中学校教諭と東京大学の教授を務めた、堅実な学術肌の家系です。春草も数学や物理など理系の科目に優秀な成績を残しております。しかし、幼い頃より絵を描くことに秀でた才能をみせ、それを見抜いた兄・為吉の勧めもあって上京し、画家への道を歩んでいきます。
さて、人生には様々な出会いがあります。春草についてもその生涯を見渡した時、三つの大きな出会いがありました。
そのひとつが、岡倉天心との関わりです。明治維新とともに押し寄せた西洋文化...人々は目新しさに心を奪われ、日本画は瀕死の状態に陥ります。この状況を何とかしようと日本画の近代化に向けて立ち上がったのが、岡倉天心だったのです。春草は天心が校長を務める東京美術学校に入学、卒業後も行動を共にし、没線描法「朦朧体」の取り組みを続けていきます。
二つ目の出会いは、東京美術学校で一年先輩だった横山大観との交友でした。二人は、情の大観、理の春草と全く正反対のタイプでしたが、それゆえに気が合い、良きライバルとして切磋琢磨しあいました。「春草が生きていたら自分の絵はもっと上手くなったのに」が、三十七歳で逝った春草を惜しむ大観の晩年の口癖だったそうです。
もうひとつの出来事は、春草の病気です。明治四十一年頃、腎臓病から網膜炎を併発した春草は失明の恐怖と闘いながら制作を続けます。亡くなる少し前、春草の視力が回復した時期がありました。喜びの中で「落葉」など名作が描き残されています。
法律家になりたかった少年が画家になって、幾多の山谷を越えながら駆け抜けていった三十七年。命の軌跡とも言えるこの度の展覧会をご覧ください。

開館時間

9:30〜17:30(最終入館17:00)

休館日

会期中は無休

入館料

一般1000円/中学・高校生700円/小学生400円

※20名様以上の団体は各100円引き

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